Column コラム
新型パジェロの歴史を振り返る/受け継がれるパジェロDNAとは?
新型パジェロの歴史を振り返る|受け継がれるパジェロDNAとは?
1982年に誕生した三菱自動車の「パジェロ」。
本格的な4WDの走破性と、乗用車のような快適性を両立した新しいRVとして登場し、その後4世代にわたって進化を続けてきました。
2019年に国内向けの生産が終了し、2021年には海外向けの生産も終了しましたが、2026年、新型パジェロとして再びその名が復活します。
では、新型パジェロには歴代モデルからどのようなものが受け継がれているのでしょうか。
今回は、パジェロの歴史を振り返りながら、現在の新型パジェロへとつながる「パジェロDNA」を紹介します。
1982年、初代パジェロが誕生
初代パジェロが登場したのは1982年5月。
当時の4WD車は、悪路を走るための本格的な車というイメージが強いものでした。
そこで三菱自動車が目指したのが、**「オフロードだけでなく、普段の道でも快適に使える4WD」**です。
初代パジェロでは、フロントにダブルウィッシュボーン式の独立懸架サスペンションを採用。悪路走破性だけを追求するのではなく、舗装路での操縦安定性にも配慮しました。
本格的な4WD性能と乗用車に近い快適性を組み合わせたことで、パジェロは4WDをより身近なレジャー・ライフスタイルへと広げていきます。
1983年には5ナンバー車やロングボディを追加。1987年には高級内装や本革シートを採用した上級グレード「エクシード」も登場し、走破性だけでなく快適性や質感にも力を入れていきました。
1991年、2代目パジェロへ
1991年には2代目パジェロが登場。
居住空間を拡大し、3列シートモデルも設定されるなど、家族でのレジャーやロングドライブにも対応できるクルマへと進化しました。
そして、この世代を語るうえで欠かせないのが「スーパーセレクト4WD」です。
フルタイム4WDとパートタイム4WD、それぞれのメリットを組み合わせ、走行中でも駆動方式を切り替えられるシステムとして採用されました。
これにより、ドライバーが路面状況に応じて4WDを使い分けやすくなり、「本格4WDは扱いが難しい」というイメージを変えていきました。
また、アウトドアブームやスキーブームとも重なり、パジェロはレジャーを楽しむ人々のクルマとして広く知られるようになります。
1999年、3代目で「オールラウンド4WD」へ
1999年に登場した3代目では、パジェロの進化の方向性がさらに明確になります。
それまでの本格的な悪路走破性を維持しながら、オンロードでの走行安定性をさらに高めることが大きなテーマとなりました。
そこで採用されたのが、ラダーフレームをモノコックボディに組み込んだ「ビルトインフレーム構造のモノコックボディ」です。
ボディの軽量化や低重心化を図りながら、悪路を走るために必要な剛性も確保。さらにサスペンションや4WDシステムも進化させ、舗装路と悪路のどちらにも対応する「本物のオールラウンダー」を目指しました。
ここで重要なのは、パジェロが単に「悪路に強いクルマ」を目指していたわけではないということです。
日常の道も、遠出も、悪路も、ひとつのクルマで楽しめること。
この考え方は、後のパジェロにも受け継がれていきます。
2006年、4代目パジェロへ
2006年には4代目パジェロが登場しました。
それまで培ってきたオフロード性能、オンロードでの操縦安定性、快適性、デザイン、プレミアム性をさらに高めることを目指したモデルです。
開発では高地や極寒の地域、砂漠、荒地など、世界各地の厳しい環境を想定した試験を実施。
さらにダカール・ラリーで得られた技術やノウハウもフィードバックされ、構造の約70%を見直すほどの大規模な再設計が行われました。
4代目は国内では2019年まで販売され、その後も海外では販売が続けられ、2021年に生産終了。
初代から数えると39年にわたる歴史にいったん幕を下ろしました。
パジェロの歴史を語るうえで欠かせない「ダカール・ラリー」
パジェロの歴史を振り返るとき、もうひとつ欠かせないのがダカール・ラリーです。
三菱自動車は1983年からパジェロでダカール・ラリーに挑戦。
初参戦では市販車無改造クラスで優勝し、1985年には日本車として初めて総合優勝を達成しました。
その後も挑戦を続け、2007年には7連覇、通算12勝という記録を達成しています。
しかし、三菱自動車がダカール・ラリーに挑戦した目的は、単にレースで勝つことだけではありません。
過酷な環境で走行することで見つかった課題や、そこで蓄積された走行データ、技術やノウハウを市販車へフィードバックする。
この**「極限で技術を磨き、その成果を市販車へ還元する」**という考え方こそ、パジェロの歴史を特徴づける大きなポイントです。
受け継がれる「パジェロDNA」とは?
では、長い歴史の中で新型パジェロに受け継がれているものとは何なのでしょうか。
三菱自動車が新型パジェロのスペシャルサイトで掲げているのが、**「確かな安心」と「走る歓び」**です。
これは、ダカール・ラリーで極限性能に挑戦する中で培われてきた考え方でもあります。
どんな道でも走り抜けられる性能だけではなく、ドライバーや乗員が安心して目的地へたどり着けること。
そして、ただ移動するだけではなく、クルマを操ること自体を楽しめること。
こうした考え方が、歴代パジェロから新型パジェロへとつながるDNAのひとつとなっています。
また、パジェロのDNAは走行性能だけに限りません。
初代から続く「本格的な性能と快適性の両立」、2代目以降で進化してきた4WD技術、歴代モデルで磨かれてきたオンロード性能や使いやすさなど、さまざまな要素が積み重なっています。
新型パジェロは「変えるもの」と「変えないもの」
2026年に登場する新型パジェロは、歴代モデルをそのまま現代によみがえらせたクルマではありません。
三菱自動車は、新型パジェロについて「歴代パジェロのDNAを継承し、そのすべてを進化させた新しいフラッグシップ」としています。
実際に、新型パジェロではラダーフレームを採用し、サスペンションや4WDシステムなども新たに開発。
「オフロードに強い」というパジェロらしさを残しながら、現代のSUVに求められる乗り心地や快適性も追求しています。
デザインにも歴代パジェロの考え方が取り入れられています。
開発者インタビューでは、歴代パジェロに共通する水平基調で厚みのあるサイドビューや、オールラウンド4WDらしい力強さを受け継ぎながら、現代的なデザインへ進化させたことが紹介されています。
つまり、新型パジェロの「新しさ」は、過去を捨てることではありません。
パジェロらしさを残しながら、時代に合わせて進化させる。
そこに、新型パジェロの大きな特徴があります。
2026年、新型パジェロが再び走り出す
初代が誕生した1982年から、40年以上。
パジェロは、悪路走破性だけでなく、快適性や扱いやすさ、オンロード性能まで追求しながら進化してきました。
その過程でダカール・ラリーに挑戦し、極限の環境で技術を磨き、その成果を市販車へと還元してきた歴史があります。
そして2026年、新型パジェロが登場。
新型パジェロは、2026年10月1日(木)から予約注文の受付が開始されます。
長い歴史の中で培われてきた「確かな安心」「走る歓び」「オールラウンド4WD」という考え方が、現代のパジェロでどのように進化したのか。
歴代パジェロを知っている方はもちろん、初めてパジェロに触れる方にも、その歴史を知ることで新型パジェロの魅力をより深く感じていただけるのではないでしょうか。
沼津三菱では、新型パジェロに関するご相談・ご予約を承っています。気になる点がございましたら、お気軽にスタッフまでご相談ください。
お問い合わせ

